「育児に時間をかけたい」「子供と一緒にいる時間を長く取りたい」「無理せず仕事と育児を両立させたい」と時短勤務をするママさんは多くいると思います。

しかし、時短勤務をすることで得られるメリットもあればデメリットも存在するといえますね。

この記事では、時短勤務のママさんのメリットとデメリットを分かりやすく解説しています。

これから時短勤務を希望しようとしているママさんは、ぜひ最後まで見ていってくださいね。

時短勤務のママのメリット

2012年に従業員数が100人以下の会社でも「3歳に満たない子を療養する労働者に関して、1日の所定労働時間を原則6時間とする短時間勤務制度を設けなければならない」といった法律が設けられたことをご存じでしょうか。

「仕事と育児の負担を軽減したい」「保育園に迎えに行かなければならない」といった理由から時短制度を利用する労働者は年々増加しています。

そんな時短勤務をするママさんのメリットはどんなものがあるのでしょうか。

  • ワークライフバランスの充実がある
  • 離婚率の低下に繋がっていく
  • いい人材を手放さなくてすむ
  • 私生活との時間を柔軟に対応することができる

順に解説していきます。

ワークライフバランスの充実がある

時短勤務を利用することで労働時間が減るので、今までの給料よりも手取りが減ってしまいます。

しかし、給料が減っても子供といる時間はもちろん、家族と一緒に過ごす時間が増えるので、ワークライフバランスが取れ充実感があると思う人が多いようです。

ワークライフバランスが取れることで、仕事面で苦手だったことなどにも積極的に取り組むようになったり、限られた時間内で仕事を終わらせなければならないので、業務をより効率的にすることができます。

私生活では、子供と過ごす時間が長くなるので、一番近くで子供の成長を見ることができるのはもちろん、大切な思い出も増やしていくことができますね。

離職率の低下に繋がっていく

厚生労働省の調査によると、2018年の離職率は、男性12.5パーセント、女性17.1パーセントと男性よりも女性の方がどうしても数字が大きいのが現実です。

女性は出産や育児があるため仕事から離れなければならない状況下になってしまいます。

しかし、時短勤務を行うママさんが増えることで、離職率の低下につなげることができ、出産や育児がある程度まで終わった後でも、簡単に復職することができます。

いい人材を手放さなくてすむ

時短勤務をすることで得られるメリットはママさんだけではありません。

時短勤務を要望するママさんを採用している企業にもメリットはあると言えます。

女性はどうしても出産や育児があるため、せっかくいい人材でも仕事を休むことはもちろん、最悪の場合、退職する人も出てきてしまいます。

しかし、時短勤務を取り入れることにより、フルタイム勤務よりは会社に貢献してもらう時間は少なくなってしまいますが、長く会社で働いてもらうことができます。

その会社に貢献している社員であればなおさら、いい人材を手放さないためにも時短勤務をすることにメリットはあると言えますね。

私生活との時間を柔軟に対応することができる

時短勤務をすることで、より業務の効率化を図る努力をするようになるので、私生活との時間を柔軟に対応することができるようになります。

普段の業務を効率的にやっているので、急に子供の体調が悪くなり看病が必要になって帰らなければならないとなったとしても、柔軟に対応できますね。

時短勤務のママのデメリット

時短勤務をするママさんたちにはメリットだけではありません。

さまざまなアンケートからも時短勤務をするママさんたちから不満の声が上がっているのが現状です。

主なデメリットは以下のことがあげられます。

  • フルタイム勤務よりも給料が減る
  • 時短により業務に支障が出てくる場合がある
  • 有休がとれる日数が減る

なぜこのような不満の声があがるのでしょうか。

順に解説していきます。

フルタイム勤務よりも給与が減る

時短勤務をすることで多くのママさんを悩ませるのが「給与が減る」ことですね。

時短勤務は、通常8時間の労働時間を6時間にするため、給与が減ってしまうのは仕方がないことではあります。

しかし、保育料や食費など子供にはなにかとお金がかかってしまいます。

「今の生活を維持するためには給与が減ってしまっては困る」「精神面でも金銭面でもキツイ」と思うママさんが多くいます。

また、時短勤務をしているのに、フルタイム勤務の時と業務負担は変わらないといったことも多いようです。

いつもよりも2時間早く仕事を終わらさなければならないのに、今までと業務負担が変わらなければどんどん仕事が増えていき、最悪の場合、仕事を辞めなければならなくなってしまう可能性もありますね。

時短により業務に支障が出てくる場合がある

先程も触れましたが、時短勤務だからといって業務負担が減るわけではないので、お昼休みや朝早く出社して仕事をなんとかやっているママさんも多くいるようです。

また、自分だけであればいいですが、会社の同僚や上司、先輩、後輩など会社全体の足を引っ張っていると申し訳ない気持ちをぬぐい切れない人もいます。

周囲への負担が増加し、自分の評価も下がるのではないかと不安になる上、仕事の量や昇進、キャリアアップは望めないということで「育児も仕事も中途半端」と思い悩んでしまうようです。

確かに、仕事をやらせてもらっているのであれば、適当にはできませんし、途中で切り上げなければならなかったときはモヤモヤが残ってしまいますよね。

だからといって仕事を家に持ち帰ってやろうと思えば本末転倒、なんで時短勤務をやっているのか分からなくなってしまいます。

有休がとれる日数が減る

有休がとれる日数が減ってしまうこともデメリットにあげられます。

会社によりますが、時短勤務をしているからと、有給休暇の取得日数を減らされる場合があります。

また、フルタイム勤務であれば通常1日8時間の有休を取得できたのにもかかわらず、時短勤務となれば1日6時間の有休となり、年間の有休取得日数が減ってしまうので総合的に時短勤務の方が損をしてしまいます。

ただ、有休の日数が減ってしまうのは会社によるので、自分の会社で時短勤務を行ったときに、年間有給取得日が何日になるかを事前に確認しておくといいですね。

まとめ

時短勤務をするママさんたちにはメリットだけでなく、それを上回るかもしれないデメリットも存在しています。

これから時短勤務を利用しようとしている人は特に、時短勤務のメリット・デメリットをよく理解して会社と相談することはもちろん、家族ともよく話し合うようにしましょう。

個人個人がよりよい時短勤務ができるよう、みんなで協力していけると素敵ですね。