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パナソニックの温水洗浄便座(ビューティ・トワレ)の故障原因と対処法について
2025/02/02
2025/02/02
ウォシュレットや温水洗浄便座は多機能で便利ですが、長期間使用するうちに、他の住宅設備と同様に、さまざまな原因で故障することもあります。
ノズルが作動しない、水温が安定しない、または異常な音が聞こえるなど、症状に応じた適切な対処法を知っておくことが重要です。
本記事では、パナソニック製の温水洗浄便座(ビューティ・トワレ)でよくある故障原因と、その具体的な対処法について詳しく解説します。
※「ウォシュレット」は温水洗浄便座を指す一般的な単語として浸透し認知されていますが、TOTOの登録商標です。パナソニックでは「温水洗浄便座(ビューティ・トワレ)」といます。
目次
パナソニック製の温水洗浄便座の故障でよくある事象と、原因別の対処法を解説します。
「故障したかな?」と思ったら、下記の症状に当てはまるものがないかチェックしてみてください。
電源プラグがきちんと差し込まれていなかったり、リモコンの電池が切れていたりすると、ノズルが操作できなくなります。電源とリモコンの状態を確認してください。リモコンの電池が切れていたら、新しい電池に交換することで解決します。
また、着座センサーやノズルに汚れが付着していることで、ノズルが正常に作動しないことも。お掃除シートや布などで表面の汚れを優しく取り除いてください。
ノズルから水が止まらない・出ない場合は、電源やリモコンの不具合が考えられます。まずは、電源プラグが奥まで差し込まれているか、リモコンの電池が切れていないかを確認してください。
もしくは、漏電装置が作動していることも。漏電を検知すると漏電テストランプが赤く点灯や点滅します。これも電源プラグの差し直しで解決することがあります。
一時的な不具合でノズルが作動していない場合も考えられるので、電源プラグを抜いて30秒ほど時間をおいて再度差し込んでみてください。それでも、ノズルから水が出なければ汚れや水垢などが付着している可能性があります。
リモコンのボタンを押しても反応がなければ、電池が切れている可能性があります。製品によっては、電池が消耗しているときは電池マークが点滅し、電池切れになるとマークが消えます。この場合、電池を交換すれば解決します。
リモコンの電池を入れ替えても反応しないようであれば、リモコン内部の故障が考えられます。専門業者へ修理を依頼してください。保証期間内の場合には、メーカーの修理窓口に相談します。
着座センサーや人感センサー(ひとセンサー)の表面に汚れが付着していたり、トイレの室内温度が高かったりすると、正しく反応しないことがあります。
また、便器の蓋や便座などにカバーをかけていると、着座センサーを遮ってセンサーが正しく作動しないこともあります。
便座の温度設定が「切」になっていたり、節電モードになっていたりすると座っても便座が温かくならないことがあります。リモコンの設定を確認してください。温度設定が「切」になっていたら、「低」「中」「高」のどれかに設定し直します。
また、瞬間暖房便座の場合では、人感センサー(ひとセンサー)の電池が消耗もしくは切れている、もしくはトイレ内の室温が高くなっているとセンサーが作動せずに便座が温まらないことがあります。
正しく便座が取り付けられていなかったり、便座に勢いよく座る、重いものを載せるなど過度な負担をかけたりすると、ひび割れを起こすことがあります。
定期的に便座にひびが入りそうな場所や欠けている箇所がないかをチェック・点検するとベターです。大きなひび割れを放置するとケガや事故につながる恐れがあるため、早めに新しいものに交換してください。
自動開閉機能が「切」になっている可能性があります。リモコンの「便ふた開閉スイッチ」を確認して、「入」にします。さらに、蓋を手動で閉めた直後は自動開閉機能が一時的に作動しないことがあります。少し時間をおいてみて、再度開閉するか試してください。
ウォシュレットの電源が入らなければ、まずは電源プラグが外れていないか確認します。奥まで差し込まれているのに電源が入らない場合は、何らかの不具合が発生しているケースが考えられます。電源プラグを一度抜いて、30秒ほど待ってから再度差し込んで様子をみてください。
ウォシュレット本体から水漏れが起こったら、給水フィルターの詰まりや水抜き栓・パッキンなど部品の劣化、取り付け不良などが考えられます。
給水フィルターの詰まりが原因なら、給水フィルターの掃除やフィルターの新規交換で解消します。他の部品の劣化が原因の場合、新しい部品に交換すれば水漏れは直ります。自分で部品交換を行うのが難しければ専門業者への依頼がおすすめです。
使用状況にもよりますが、一般的にパナソニック製温水洗浄便座の寿命は7年~10年ほどが目安といわれています。年数が経過した製品だと修理よりも交換や買い替えのほうが、結果的に安く済む可能性が高いです。
メーカー(パナソニック)と水道業者に依頼した場合の費用は下表のとおりです。ただし、型番や使用状況、修理・交換内容などによって金額は変動します。
メーカー(パナソニック) | 水道業者 | |
本体の交換 | 30,000円~45,000円 | 25,000円~50,000円 |
ノズルの修理・交換 | 20,000円~30,000円 | 15,000円~30,000円 |
水漏れ | 20,000円~25,000円 | 15,000円~20,000円 |
今回ご紹介したように、パナソニック製温水洗浄便座が故障した際は原因を正しく把握し、適切に対処することで多くの問題は解決できます。また、定期的なメンテナンスや注意点をおさえることで、製品の寿命を延ばし、より快適に使用することが可能です。
パナソニック以外のメーカーの温水洗浄便座(TOTOのウォシュレットやLIXILのシャワートイレなど)についても、故障の際には同様の観点でチェックすると解決することが多くあります。
「温水洗浄便座が故障したかも?」とお困りの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
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