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【TOTO製ウォシュレットの故障原因別ガイド】対処法と修理料金を徹底解説
2025/02/04
2025/02/04
ウォシュレットは、毎日の生活を快適に支えてくれる重要なアイテムですが、突然の故障に見舞われると非常に困る設備です。
例えば「水が流れない」「ノズルが動かない」「リモコンが反応しない」など、こうした不具合は日常生活に大きな影響を与えます。
この記事では、TOTO製ウォシュレットによくある故障の原因と、それぞれに対応する修理方法を具体的にご紹介します。自分でできる対処法も多数掲載しているので、TOTO製ウォシュレットの不調でお悩みの方は、ぜひ試してみてください。
※「ウォシュレット」はTOTOの登録商標です。
目次
TOTO製のウォシュレットで不具合を見つけたら、故障と判断する前にまずは下記のポイントをチェックしてみてください。
まずは、ウォシュレットの電源プラグがコンセントに正しく差し込まれているかを確認します。
電源プラグには「切表示ランプ」が付いていることがあり、このランプが点灯していると電源が入りません。切表示ランプの近くにある「リセットボタン(入ボタン)」を押し、点灯を消してください。
また、停電直後はブレーカーが落ちている可能性もあります。その場合は落ちたブレーカーのスイッチを「入」に戻します。
ご自宅や周辺地域で断水が発生しているとウォシュレットへの給水も停止するため、使用できなくなります。このケースでは、断水が解消すればまたウォシュレットも使用可能になります。
また断水していなくても、トイレの止水栓が閉まっていることでウォシュレットへの給水が止まっていることもありえます。トイレの止水栓が閉まっていないか確認してください。
その他、急激に気温が低くなった日や寒冷地では給水管やウォシュレット内部にたまった水が凍結してしまうことも。凍結が疑われる場合は、トイレ室内の温度を上げるか、沸騰したお湯に浸して絞った布を給水ホースや止水栓に巻くなどして給水管を温めてみてください。
リモコンの電池が切れているのであれば、ウォシュレットのリモコンの液晶画面にある電池切れマークが点灯、もしくは点滅しているはずです。
また、いつもよりも液晶画面が薄く表示されていたり、リモコン操作時に表示が消えたりするケースでも電池残量が少なくなっている可能性が高いです。
電池を交換したあとは、現在時刻や温度・水圧設定などが初期化されることもあるので、必要に応じて再設定します。電池を交換したのにも関わらずリモコンが操作できない場合は、リモコン本体の故障や他の要因が考えられます。
ここでは、TOTO製のウォシュレットの故障でよくある事象と対処法について解説します。
ノズルから水(または温水)が出ない原因は、いくつか考えられます。まずは先に述べた方法で、電源プラグが差し込まれているか確認してください。電源プラグが差し込まれていたら、次にリモコンが電池切れになっていないか、止水栓は開いているかを確認します。
リモコンに問題がなければ、給水フィルターやノズルの詰まりがないか、着座センサーに汚れが付着していないかを確認し、必要に応じてクリーニング・清掃します。
これらをすべて試してもノズルから水が出ない状態が続いたら故障している可能性が高いため、専門業者に修理を依頼してください。
「止」ボタンを押しても水が止まらない場合は、ウォシュレットの電源またはリモコンの不具合が考えられます。
一時的な電源の不具合なら、まずウォシュレットの電源プラグに付いているリセットボタンを押します。それでも水が止まらなければ、電源プラグを再び差し込むことで正常に作動することもあります。以上の方法を試しても改善しない場合は、ウォシュレット本体やリモコンの故障が考えられます。
ノズルに尿石や水垢といった汚れが付着することで、スイッチを押してもノズルが出てこないことがあります。尿石とは、尿中に含まれるマグネシウムなどが結晶化したものを指します。
また、着座センサーの不具合も考えられます。着座センサーに汚れが溜まることでセンサーが反応せず、ノズルが出てこないこともありえます。対処法としては、ウォシュレットの「お掃除モード」でノズルを出し、専用のクリーナーや便座用のお掃除シートでノズルの汚れを拭き取ってください。
それでも不具合が解消しなければ、ノズル本体の故障が考えられるので、専門業者へ修理や部品交換を依頼します。
トイレを前回使用した際に手やリモコンで蓋を閉めたことで、自動開閉が作動していない可能性があります。一定時間をおいてみてください。また、リモコンの設定で「オートふた開閉」が「切」になっていると、蓋の自動開閉は作動しません。
自動開閉はするものの、勢いよく蓋が閉まってしまうのであれば、ソフト閉止機能(ダンパーユニット)の部品の劣化が考えられます。該当する部品を新しいものに交換してください。
電源プラグが抜けている、リモコンの温度設定が「低」や「切」になっている可能性が挙げられます。まずは、電源プラグやリモコンを確認してください。
また、ウォシュレットによっては、20分以上など長時間連続で座り続けると自動で便座の温度が下がる、もしくは電源が切れる製品もあります。便座から立ち上がって再度座り直すことで、便座が温まる可能性が高いです。
便座はプラスチックや樹脂でできているため、強い力で便座や蓋に座ったり、蓋を勢いよく開閉したりすると破損の原因となります。蓋だけならご自身で交換できることが多いです。ただし、ウォシュレットタイプの便座は自分で交換するのが難しいケースが多く、専門業者への依頼をおすすめします。
リモコンの電池残量が減っているか、すでに電池が切れているのかもしれません。新しい電池に交換してみて、それでも反応がなければリモコンの信号送受信部に汚れが付着している場合が考えられます。もし汚れていたら、やわらかい布などで汚れを拭き取り、再度リモコンが動くか確認してみてください。
自動洗浄機能(オート洗浄機能)は、リモコンで「切」にしていると作動しません。ただしリモコンを「入」にしていても、短い時間しか座っていなければ自動洗浄が行われないこともあるようです。
脱臭機能が作動しない(便座に座っても作動音が聞こえない)場合は、リモコンの脱臭機能が「切」になっていることが考えられます。また、脱臭機能は作動しているのに臭いがとれない場合は、脱臭フィルターにほこりや汚れが溜まっている恐れがあります。脱臭フィルターを掃除してもまだ臭いが気になるのであれば、新しい脱臭カートリッジに交換してください。
トイレの水が流れない場合、大きく3つの原因が考えられます。1つめが給水管の凍結や断水、水の元栓が閉まっているなど給水そのものに問題があるケースです。
2つめがリモコンの電池切れや故障によるものです。リモコンの洗浄ボタンを押すと反応がないものの、レバーを引くと水が流れるのであればリモコンが故障している可能性が高いです。
3つめがセンサーの不具合です。着座センサーや人体検知センサーなどに汚れや水滴が付着していることで正常に水が流れないことも考えられます。
TOTOの公式サイトには、簡易的な故障診断ページがあります。「電源が入らない」「脱臭が作動しない」など不具合内容を選択すると「電源は供給されていますか?」「脱臭の設定が『切』になっていませんか?」のように、ケースに応じた解決策が提示されます。ウォシュレットの不具合に気付いたら、専門業者へ依頼する前にまず診断してみることをおすすめします。
最後に、TOTO製のウォシュレットの修理にかかる費用目安をご紹介します。なお、ここで紹介しているものはあくまでも目安です。
故障箇所が多い、離島や遠隔地への訪問修理、ネオレストなど高機能なウォシュレットタイプなどについては、別途料金が発生することがあります。必ず事前に確認することをおすすめします。
故障状況 | 修理料金(技術料+部品代+訪問料金)※税込 |
訪問して点検のみ | 6,820円~ |
ノズルが出ない/勝手に出る/使用中に戻る/水が出ない | 20,000円~ |
水の温度が冷たすぎる/温かすぎる、調整不可 | 19,000円~ |
操作しても動かない(運転ランプは点灯している) | 14,000円~ |
まったく動かない(運転ランプも点灯していない) | 20,000円~ |
水漏れする | 21,000円~ |
便器洗浄が作動しない | 19,000円~ |
便座や蓋が自動開閉しない | 28,000円~ |
便座や蓋が勢いよく閉まる | 13,000円~ |
便座が冷たい、温度調整不可 | 22,000円~ |
便座の破損 | 22,000円~ |
蓋の破損 | 13,000円~ |
乾燥が作動しない、冷たい | 18,000円~ |
脱臭が作動しない | 15,000円~ |
ウォシュレットの故障は、日々の快適な暮らしに影響を与えます。しかし、多くのトラブルは原因を特定し、適切に対処することで解決ができます。まずは電源やリモコンの動作確認といった基本的なチェックを行い、それでも改善しない場合は専門の水道修理業者に相談することをおすすめします。
最後に、住宅設備機器の寿命は一般に7~10年ほどとされています。
もしウォシュレットを10年以上利用している場合には、一時的に対症療法で故障個所を修理しても、すぐにまた別の不具合が出て、修理のいたちごっこになるケースも多々あります。
設置から10年以上経過している場合には、ウォシュレット本体を交換した方が、長期的にはコストパフォーマンスがよかったということもよくあるので、ぜひ検討してみてください。
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