ガスコンロ(ガステーブル用)のガスホースの交換は自分でできる?正しい選び方など解説
2025/01/05
2025/01/05
ガスコンロには、ガス栓からガスを供給するためにガスホースが備え付けられています。
使用頻度が高く危険なガスを扱う部品であるため、ひび割れや硬化など経年劣化をしている場合は、ただちに新しいホースへ交換することが重要です。
とはいっても、ガスホースを購入する機会は少ないため、どのような基準で選べば良いか分からないですよね。本記事では、ガスコンロのホースの適切な選び方とおすすめ製品について解説いたします。
目次
ガスコンロのホースとは、家庭用・業務用のガスコンロ(ガステーブル)とガス栓をつなぐホースのことをいいます。「ガスソフトコード」「ガスホース」とも。
ガスコンロのホースは細い隙間に設置されることが多いため、折り曲げてもしなやかに動くゴムや樹脂などの素材で作られています。
なお、ビルトイン型ガスコンロをお使いの方は、ガスホースの接続に資格が必要となります。必ず専門業者へ依頼してください。
ここでは、ガスコンロのホースを選ぶ際に確認するポイントについて解説します。
設置してみて少しだけホースにたるみ(余裕)が出る長さがちょうど良いとされています。なお、ホースが必要以上に長いと邪魔になって足をひっかけたり、ガスの流れが妨げられたりすることがあります。
また、短すぎても引っ張られて接続部が外れる恐れがあり、大変危険です。あらかじめ、ガスコンロからガス栓までの距離を計測し、適切な長さを把握しておくことをおすすめします。
現在、日本で使用されているものは都市ガス(天然ガス)とプロパンガス(LPガス)の2つです。両者には、主に下記のような違いがあります。
ガスの種類 | ガスの主成分 | ガスの供給方法 |
都市ガス(天然ガス) | 液化天然ガス(主成分:メタン) | 道路下のガス管を通じて供給 |
プロパンガス(LPガス) | 液化石油ガス(主成分:プロパン、ブタン) | LPガスが入ったボンベを屋外に設置して供給 |
なお、都市ガス(天然ガス)では薄いピンク色のホースが、プロパンガス(LPガス)ではオレンジ色のホースが使用されます。
ガスの確認方法はいくつかあって、まず1つがガスボンベの設置を確認する方法です。屋外にガスボンベが設置されていればプロパンガスです。もう1つがガスコンロ本体に貼られているシールを確認する方法です。シールに「12A」「13A」のような表記があれば都市ガス、「LPG」と書かれていたらプロパンガスです。
ガス栓の形状は、大きく「ホースエンド型」と「コンセント型」の2つに分けられます。ホースエンド型では、ホースとガス栓の接続口をバンドで固定します。一方、コンセント型ではバンドの他にソケットという部品を使って接続します。接続口が異なると、正しく接続できなかったり、ガス漏れを起こしたりする可能性があります。
ガスホースの素材は耐熱性や耐久性に優れたものが良いです。また、油や汚れなどが撥ねてもすぐに拭きとれる素材だとメンテナンスや掃除がしやすくておすすめ。より安全性を重視したいのであれば、JIS規格に認証された製品を選んでみてください。
また、製品によってはホースバンドが付属しているものもあります。ガスホースの接続部分を固定するバンドで、接続がゆるむのを防止し、より安全にガスホースを使用できます。
おすすめのガスコンロホースを3つご紹介します。ガス種別、長さ、本体重量など、複数ポイントで比較しているので、購入の参考にしてみてください。
ガス種別 | 長さ | 本体重量 |
都市ガス | 1.0m | 99.8g |
都市ガス用のガスコンロのホースです。内側は耐ガス性のある高品質合成ゴム、外側は耐熱性に優れた合成樹脂を採用。さらに表面を樹脂コーティング加工しているため、油や汚れなどが付着しても落としやすいのが特徴です。
ガス種別 | 長さ | 本体重量 |
プロパンガス | 0.5m | 0.1kg |
プロパンガス用のホースです。内側は耐ガス性に優れた高品質のゴム、外側はひび割れしにくい合成ゴムを使用しています。長さは3mまで選ぶことができます。
ガス種別 | 長さ | 本体重量 |
都市ガス・プロパンガス | 1.0m | 0.2kg |
都市ガス・プロパンガス兼用のガスコンロホースです。さまざまなインテリアや家具にも馴染みやすいグレーカラーを使用。ホース本体が柔らかくて扱いやすく、冬でも硬化しにくい素材が使用されています。
ガスコンロのホースの寿命は、プロパンガス用で約3年、都市ガス用で約7年といわれています。
ただし、あくまでも目安であり使用環境によって前後します。例えば、直射日光や高温多湿な場所にガスコンロが置かれている場合は劣化が早まるため注意が必要です。
ガスコンロのホースは普段あまり注目しない調理家電のパーツであるため、交換すべきタイミングの判断が難しいかもしれません。交換時期に迷ったら、下記のポイントをチェックしてみてください。
ガスコンロのホースの使用年数は、先に述べたようにプロパンガスが約3年、都市ガスが約7年といわれています。ちなみに、製造年月日はホースのソケット部分に「1210(=2012年10月)」「2404(=2024年4月)」のように印字されていることが多いです。
ガスコンロのホースを目視で確認し、「ひび割れしている」「硬くなって曲がりにくくなっている」「ホースの一部が熱で溶けている」「変色している」といった劣化の兆候が見受けられた場合は、すみやかに交換してください。
ガスコンロのホースの劣化を長期間放置しておくと、劣化した部分からガス漏れが発生し、引火による火災や爆発などを誘引するリスクを高めます。万が一、ガス漏れが起きていることに気付いたら、早急にホースを交換することが必要です。
ガスコンロのホースは、正しく安全にガスを使うために適切なものを選んでください。寿命や劣化がみられた場合には、早めに新しいホースに取り換えることが重要です。その際、前述のように、ビルトインガスコンロの場合は専門の資格を持った業者への依頼が必要となります。
また、もしガスコンロ自体を10年以上利用している場合には、ホースだけを交換してもまた別の部品が経年劣化を起こし、不具合と修理のいたちごっこになるケースが多々あります。
住宅設備機器の寿命は一般に10年ほどとされています。設置から10年以上経過している場合には、ビルトインガスコンロ本体の交換も視野に入れて検討することをおすすめします。
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