トイレの水漏れや異臭の原因は「フランジ」かも?フランジの寿命や費用相場、交換方法
2024/11/17
2024/11/17
「トイレの底から水漏れしてる」
「何か異臭がするけど原因がわからない…」と悩んでいませんか?
そんなトラブルがあるとき、見えない場所に設置されている「フランジ」が劣化している可能性があります。トイレフランジはトイレの排水を適切に行うための部品で、劣化すると水漏れや異臭が発生することもあります。
この記事ではフランジの寿命や交換の方法、費用相場について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
トイレのフランジ(Flange)は、トイレの便器と排水管を接続するための部品です。トイレの排水をしっかりと排水管に流すために必要不可欠なパーツで、便器の下部に設置されます。通常は、床と排水管の接合部分に使用され、便器をしっかりと固定するとともに、排水が漏れないように密閉する役割があります。
フランジにはいくつかの種類があり、排水管の形状や床材に合わせて選ぶ必要があります。
トイレフランジの寿命は、一般的には10年前後とされていますが、使用頻度や住環境によって異なることもあります。
見えない部分にあるため劣化の度合いがわかりにくいですが、フランジは樹脂でできており水に接触する部品でもあるためトイレ本体よりも損傷が進みやすい傾向にあります。
フランジが劣化すると排水がうまくできず、水漏れや悪臭が生じます。
特に築年数が古い家や湿度が高い環境ではフランジが劣化しやすく、早期に交換が必要になる場合もあります。水漏れや排水トラブルの兆候が見られたら、フランジの点検や交換を検討してください。
トイレフランジの交換費用は、フランジ自体の価格と工賃を合わせて1万〜2万円ほどが相場です。フランジの種類や設置状況によって価格が変動することもあります。
また、トイレ便器が置かれていた床は、サビや汚れなどが蓄積されています。トイレフランジの交換には便器の取り外しが必要なため、この機会に床の張り替えを行う方もいます。
トイレフランジの交換に加え、床の張り替え工事が含まれる場合、材料費と工賃込みで6〜8万円ほどが相場となります。
10年以上利用しているトイレで床の張替えまで含めて検討する場合は、費用の観点からも、フランジという部品の交換ではなく、トイレ全体の丸ごと交換がおすすめです。
一部の部品が劣化した場合、その部品を修理交換しても、別の箇所も同じく経年劣化しているため、また別の部品が故障して修理のいたちごっこになってしまうケースが少なくありません。
トイレフランジを交換するには、トイレの取り外しが必要です。
必要な道具と、交換の流れを見ていきましょう。
トイレフランジを交換する際は、以下の道具を用意しておいてください。
まずはトイレの給水を止め、タンク内の水を流して空にします。給水の元栓をしっかりと閉めてください。
トイレにつながる給水の元栓が固くて回らない場合は、無理をせずにメーターボックス内にある大元の止水栓を閉めてください。
水を止めたらトイレタンクのレバーをひねり、水が流れてこないことを確認します。
次に、床に固定されているトイレを慎重に取り外します。
便器本体は、足元部分に取り付けられているナットとビスで床に固定されています。
ウォシュレット便座の場合は、先にウォシュレットを取り外してから便器本体の取り外しを行ってください。
トイレ本体を取り除くと、フランジが見えます。フランジの周囲にあるパッキンを、マイナスドライバーで取り除いてください。
その後、フランジを取り付けているビスを外します。
古いフランジを取り外したら、同じ手順で新しいフランジを取り付けます。ビスでしっかり固定しないと水漏れが生じる可能性があるため、注意してください。
新しいフランジが正しく固定できたら、トイレを元の位置に戻し、ビスでしっかりと床に固定します。取り付ける位置がずれないように注意が必要です。
トイレの取り付けも完了したら、止水栓を開いて水の供給を再開してください。レバーをひねりトイレの水を流しても底部分から水漏れがなければ、フランジの取り付けは終了です。
トイレフランジはDIYでも交換可能です。特別な資格は必要なく、道具や知識などがあれば、誰でもフランジの交換作業が行えます。
しかしフランジはトイレの排水機能に関わる部品のため、取り付け方法を間違えると、水漏れが生じる可能性があります。そうなれば再度、付け直しが必要です。
余計な手間や時間が発生しないよう、トイレのフランジの交換はプロに依頼したほうが安心です。プロに依頼することで、正確にフランジを取り付けてもらえるため、安心してトイレを使用できます。
トイレフランジは、次の場所で単品購入が可能です。
フランジには「75用」と「100用」という2つの規格サイズがあり、排水パイプの太さによって適切なサイズが異なります。また、両方のサイズを兼用できるフランジも販売されています。
排水パイプの太さはトイレをどかさないと確認できないため、新しいフランジは兼用サイズを購入しておくと安心です。
トイレフランジは劣化の判断がしにくい部品です。トイレの水漏れや悪臭などが生じた際は、フランジの寿命を疑ってみてください。
フランジを正しく交換することで快適なトイレ環境を保つことができます。
ただし、前述のように、フランジを修理交換して水漏れが解消されても、原因が経年劣化であった場合にはほかの部品の不具合でまた修理が必要になる可能性があります。
長期的に見るとトイレ丸ごと交換した方が、トータルの費用も抑えられるだけでなく、節水性も向上して水道代の節約にもなるため、総合的なコストパフォーマンスを考慮して検討してみてください。
また、政府や自治体の補助金を利用することで、トイレ交換の費用を抑えることもできます。
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