従来は、住宅用のトイレといえば、TOTOやLIXILが一般的でしたが、最近ではパナソニックの全自動お掃除トイレ『アラウーノ』の人気が高まっています。

アラウーノを快適に使い続けるためには、洗浄用洗剤を切らさないようにする必要があります。
しかし「どの洗剤を使えばいいの?」「専用洗剤を使った方がいいの?」などの疑問を持っている方も多いかもしれません。

この記事では、アラウーノのメリット・デメリットや洗剤選びのポイントから、効果的な使用方法まで詳しく解説していきます。

アラウーノとは?

アラウーノは、パナソニックが開発・製造している全自動お掃除トイレのシリーズです。
2006年に新登場し、陶器製ではない新素材のトイレとして話題を呼びました。

アラウーノは、有機ガラス系素材を使うことで、ぬめりや水アカなどの汚れを付きにくくし、面倒なお手入れを極限まで減らしたところです。
汚れが付きにくいだけでなく、ヒビやキズ、割れにも強いのも魅力のひとつと言えるでしょう。

また、一般的なトイレは陶器製、つまり焼き物の一種のため、細かい設計は難しいという難点がありますが、アラウーノは有機ガラス系材料を使うことで、ミリ単位の設計・生産を叶えたのです。
そのため、便器と便座を一体化したスキマレス設計や尿ハネを防止するフチガードなどを実現できるようになりました。

アラウーノの特徴

アラウーノの最大の特徴は、全自動お掃除システムフチ裏なし形状です。

アラウーノは、トイレを流すたびにミリバブル(直径5mm)とマイクロバブル(直径60㎛)の2種類の泡で便器の中を自動でお掃除してくれます。
水の泡で汚れを剥がし、そのあとに洗剤の力を使いながら油汚れを剥がすWの泡洗浄でピカピカ状態を維持することができるのです。

また、汚れの付きにくいスゴピカ素材(有機ガラス系材料)を使って成形することで、汚れが溜まりやすくお手入れしにくいフチ裏を無くし、拭くだけでキレイに出来るように進化しました。

ウォシュレット

アラウーノのメリット・デメリット

とても便利なアラウーノですが、一般的なトイレに比べ、不便な点や困るポイントはないのでしょうか?

アラウーノのメリット・デメリットについて、ご紹介します。

アラウーノのメリット

アラウーノの最大のメリットは、やはり日常のお手入れの手間や回数が大幅に削減されることといえるでしょう。

従来のトイレは月に1〜2度掃除をしないと、黒ずみや水あかが溜まって汚れが目立ってしまうものでしたが、アラウーノなら便器内のお手入れは特に汚れが気にならない限り半年〜1年に1回程度で問題ありません。

また、節水効果もアラウーノのメリットのひとつです。3Dツイスター水流を搭載したアラウーノⅤなら、小洗浄時に使う水の量をわずか約3.0Lに節約できます。

アラウーノのデメリット

そんな万能なアラウーノですが、デメリットも。

まず、メンテナンスとして定期的に洗剤を補充しなければなりません。
洗剤を補充しなくても使い続けることはできますが、洗剤を使って洗浄しているため、洗剤がなくなってしまうと洗浄力が落ちてしまうのです。

さらに、停電時の対応もアラウーノのデメリットのひとつ。
アラウーノは排水にターントラップ方式を使っているため、停電時など電力が使えないと排水できなくなってしまいます。万が一停電した時は、コンセントを抜いたあと、便器のサイド奥にある非常用のハンドルを回せば排水することが可能です。

また、機種によっては電池で排水が可能な機種もあります。

アラウーノ洗剤の選び方

アラウーノL150シリーズとS160シリーズには『激落ちバブル機能』が搭載されています。
『激落ちバブル機能』は、洗剤を使ってトイレの中についた汚れや油を落とす機能です。

洗剤をいれなくても使うことができますが、洗剤を入れた方がしっかりと汚れを落とすことができます。

アラウーノの洗剤は、約3ヵ月で約250mL使用する計算になるため、約3ヶ月に1回、専用洗剤もしくは台所洗剤を上部のタンクに補充する必要があります。

便器洗浄時に泡がでなくなってきたら、洗剤を補充するタイミングです。

初めて洗剤を入れる時は、どの洗剤を入れたら良いのかわからないという方も多いかもしれませんね。

ここからはアラウーノに補充する洗剤の選び方と使ってはいけない洗剤、オススメの洗剤についてくわしく解説いたします。

アラウーノは専用洗剤じゃなくても良い?

まず、初めてアラウーノに洗剤を補充する時に気になるのが『アラウーノ専用洗剤』の存在です。

「アラウーノ用洗浄補充液」として販売されているPanasonic製アラウーノフォームは、アラウーノに補充するための洗剤ですが、この洗剤を使わなくてはいけないということはありません。「市販の台所用洗剤を補充してください」と取り扱い説明書や公式HPにも明記されています。

もちろんパナソニックの純正洗浄補充液を利用したいという方は、純正補充液をご利用ください。

ナチュラルフローラルの香り付きと無香タイプの2種類が販売されています。香り付きタイプは、ほのかに香りが残るため、トイレの芳香剤代わりにもオススメです。

アラウーノにオススメの市販洗剤

Panasonicでは、アラウーノにオススメの市販洗剤として下記洗剤を紹介しています。

・チャーミーマジカ 速乾+カラッと除菌 ホワイトローズ【ライオン】

ライオンの食器用洗剤CHARMY Magicaは、泡立ちがよくアラウーノの洗剤としてオススメです。ホワイトローズの優雅な香りはトイレの香りにもぴったりです。程よいさわやかさのある香りのため、重めの香りが苦手な方でも使いやすいでしょう。

・キュキュット ハンドマイルド【花王】

花王のキュキュットシリーズもきめ細かい泡質と高い汚れ分解力を持ち、アラウーノに最適な洗剤です。大容量タイプもあるため、キッチン洗剤と兼用でお得に使いたいという方にもおすすめできます。

給湯器

アラウーノに使えない洗剤

アラウーノの洗剤には、市販の台所用洗剤を補充できますが、長く使うためにはヤシの実洗剤などの天然油脂系洗剤やオレンジオイル・柑橘系の香りがする洗剤は避けた方が良いとされています。

また、トイレ用洗剤は酸やアルカリの分解力を利用し汚れを落とす仕組みですので、泡を使って汚れを落とすアラウーノには適していません。
洗剤タンクにトイレ用洗剤を入れて流すと、アラウーノの内部部品劣化の原因となってしまいます。トイレ用洗剤は、陶器の便器についた汚れを落とすのには最適ですが、アラウーノには使用しないでください。

そのほかにもとろみのあるジェル状洗剤は目詰まりするリスクがあるため、避けた方が良いとされています。

まとめ 

アラウーノは、おさぼりリングや水垢汚れがつきにくいPanasonicの人気トイレです。
人気の高いタンクレスデザインはもちろん、タンクレスでも手洗い付きが選べたり便ふたカラーが選べたりと、形状やデザインの幅が広いといった魅力もあります。

新築でのトイレとしてはもちろん、古いトイレからの交換・リフォームも可能です。
トイレリフォームを考えている方は、この機会に、洗剤をいれておくだけで自動でお手入れしてくれるアラウーノに交換してみませんか?

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