シロアリ駆除剤の種類や選び方!おすすめ製品や自分でやる場合の注意点
2024/12/03
2024/12/03
シロアリの発生は、家の寿命に大きな影響を与える深刻な問題です。見つけたらすぐに駆除することが大切ですが、駆除の際は薬剤の選び方も考慮する必要があります。
この記事では、シロアリ駆除剤の選び方やホームセンターでも買えるおすすめの駆除剤、自分で駆除を行う際の注意点などを解説します。
シロアリ駆除を自分でDIYでチャレンジする予定の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
シロアリ駆除剤を選ぶ際は、「成分」と「使い方」を重視することが大切です。
それぞれを詳しく解説します。
シロアリ駆除剤にはさまざまな成分が使用されており、それぞれ特徴や効果が異なります。
以下は、シロアリ駆除剤で使用される代表的な成分です。
ネオニコチノイド系はシロアリ駆除剤の中でも、主流の成分です。
昆虫の神経系に作用し、シロアリの神経伝達を阻害することで駆除します。哺乳類や魚類に対しての毒性が低く、比較的安全に使用できるのが特徴です。
また巣全体に駆除効果が広がりやすいため、シロアリを根絶しやすい点も魅力です。
フェニルピロール系の薬剤はシロアリの神経系に直接作用し、呼吸障害を引き起こして駆除します。殺蟻性や伝播性に優れているため、巣全体を根絶するのに効果的ですが、人やペットにも高い毒性があるため、使用には注意が必要です。
フェニルピラゾール系の駆除剤は、少量で強力な駆除効果があります。即効性があるため、急速にシロアリを駆除することが可能です。
しかし人体やペットへの影響も懸念されるため、赤ちゃんや動物がいる家庭では、使用は避けたほうが良いかもしれません。
ピレスロイド系の駆除剤は神経系に作用し、体を麻痺させることで、シロアリを駆除します。シロアリが近寄らなくなる忌避効果もあるため、駆除後の予防にも効果的です。ただし、薬剤の伝播性が低いため、駆除はシロアリの巣を特定してから行う必要があります。
ホウ素系の駆除剤は人体への安全性が高い一方で、シロアリに対しては強力な毒性を持ち、シロアリの代謝機能を阻害し最終的に餓死させる効果があります。
水に弱いため、雨に当たらない場所での使用がおすすめです。
ヒノキチオール系の駆除剤は、天然成分のヒノキチオールを使用した忌避剤です。シロアリが寄りつかないように予防する効果があり、家の木材に使用すれば被害を未然に防ぐことができます。
安全性が高い反面、殺蟻効果は低いため、駆除よりも予防に適しています。
【特徴】
カーバメート系の薬剤は、シロアリの神経伝達を阻害して駆除するはたらきがあります。巣全体に駆除効果が広がりやすいため、広範囲での駆除に効果的です。しかし毒性がやや高いため、取り扱いには注意が必要です。
シロアリの駆除剤の形状にもさまざまな種類があるため、使いやすいタイプを選ぶことが大切です。
スプレータイプは局所的に駆除したい場合に最適です。シロアリの侵入経路や狭い隙間などに、直接噴射して使用します。
ベイトタイプとはシロアリが食べるエサ型の駆除剤のことです。餌を食べたシロアリの糞や死骸などが毒となり、巣全体に薬剤を伝播させて根絶することができます。広範囲でシロアリを駆除するのに適しています。
くん煙タイプは、煙で広範囲にわたる駆除を行える薬剤のことです。屋根裏や壁の中など、直接手が届かない場所に効果的です。
粒タイプは地面に撒いて使用する駆除剤です。地下に巣を作るシロアリを駆除する際に便利です。水と混ざらないため、床下が多湿状態にならないメリットもあります。
置き型忌避剤タイプは、薬剤を置いておくことでシロアリが寄りつかないようにする予防タイプです。屋外や玄関付近に設置することで、シロアリの侵入を防ぐことができます。
シーリングタイプは隙間を埋めることでシロアリの侵入を防ぐ駆除剤です。床下や壁の裂け目など、シロアリの侵入経路になりそうな場所に使用します。
プロが扱うようなシロアリ駆除剤を置いているホームセンターは、ほとんどありません。しかしホームセンターで取り扱いのある一般的な駆除剤でも、十分な効果を期待できます。
ここからは、ホームセンターで購入できるおすすめのシロアリ駆除剤をご紹介します。
シロアリハンターは、ベイト型のシロアリ駆除剤です。適切な位置に設置することで、シロアリ駆除効果を期待できます。予防にも適しており「シロアリハンターを設置後にシロアリを見かけることがなくなった」という声も、多くあるようです。
木材に塗布したい場合におすすめのシロアリ駆除剤です。価格も安価で伸びも良いため、コスパ良くシロアリ駆除が実現できます。
シロアリアースは、スプレータイプのシロアリ駆除剤です。噴射の勢いが強いため、少し離れたところから噴霧しても、しっかりと届く点がこの製品の魅力です。
シロアリ駆除を自分でやる場合、次のことに注意が必要です。
シロアリ駆除を自分で行う場合、家の構造が重要な要素となります。
床下が高くなっている家や点検口が設置されている家の場合は、自分でシロアリを駆除することも可能です。しかし床下が狭かったり点検口がなかったりすれば、専門の道具や技術が必要になるため、DIYでシロアリ駆除を行うことは困難です。
また背が高い人や太っている人などは、とくに注意が必要です。家の構造的に問題がなくても、体が大きいことから床下に入ることや床下で移動することなどが、物理的に難しいケースもあります。
シロアリにはいくつかの種類があり、効果的な駆除方法は種類によって異なります。日本に生息する代表的なシロアリは、ヤマトシロアリやイエシロアリなどです。
ヤマトシロアリは日本全国に生息し、湿気を好むため床下などに多く見られます。一方、イエシロアリはより攻撃的で、乾燥した場所でも木材を食い荒らします。
シロアリの種類によって、適切な駆除剤や工法が異なるため、まずはシロアリの種類を見極めることが必要です。
シロアリ駆除剤には、人体やペットに有害な成分を含むものもあります。
特に屋内で使用する場合、駆除剤の成分が空気中に拡散し健康被害を引き起こす可能性があるため、使用する際は注意が必要です。取扱説明書を必ず読み適切な防護措置(手袋やマスクの着用など)を行った上で、駆除剤を使用してください。
また、薬剤の使用後は換気を徹底することも重要です。とくに小さなお子さんやペットがいる場合は、換気後から数時間は、部屋から離れた場所で過ごさせてあげたほうが安心です。
シロアリ駆除は床下に入って作業を行います。暗くて狭い空間のため常に「このまま進むことも戻ることもできなくなるかもしれない」という不安がつきまといます。
そのため、障害物にぶつかったり体勢が変えられない状況になると、パニックが生じてしまうこともあるかもしれません。
床上から床下に常に光が入り込むようにしたり、音が床下まで聞こえるようにしたりといった工夫を取り入れることで、床下作業での不安を軽減できます。
シロアリの被害が広範囲に及んでいる場合や、家の構造が複雑で自力での駆除が難しいと感じた場合は、専門業者に依頼したほうが安心です。
プロはシロアリの巣の場所を正確に特定し、効果的な駆除方法を提案してくれます。駆除が完了した後も、予防措置や定期的な点検を行うことで、シロアリの再発を防ぐことができます。
シロアリ駆除は家の寿命を左右する作業です。自分でやりきろうと無理をせず、必要であればプロに依頼してください。
シロアリの被害は、家の耐久性に大きく影響します。駆除剤の選び方や使い方を正しく理解し、早めに対処することで家の健康を守れます。
自分で行うことも可能ですが、状況によってはプロに依頼することも検討したほうが安心です。家の大切な資産を守るためにも、適切な対策を講じて快適な生活環境を維持しましょう。
ARTICLE LIST
2024/07/30
2024/05/07
2023/08/04