エコキュート導入で活用できる国の補助金制度とは?補助額や要件を詳しく解説
2024/08/15
2024/08/15
「エコキュートをよりお得に導入できたらいいのに」と考える方もいるのではないでしょうか。エコキュートの導入費用を抑えるのには、補助金制度を活用するのがおすすめです。
この記事では、エコキュートの導入に活用できる補助金制度「給湯省エネ事業2024」を詳しく解説します。
都道府県・市町村区の補助金制度についても触れているので、ぜひ参考にしてください。
目次
エコキュートの設置には、数十万円単位の費用が必要です。決して安くない金額ですが、補助金制度を活用すれば、費用負担をぐんと下げることができます。
エコキュートの設置で活用できる国の主な補助金制度は「給湯省エネ事業2024」です。その概要や条件などをチェックしていきましょう。
給湯省エネ事業2024は、住宅機器の省エネ支援強化策のうちの1つです。2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、推進されている事業です。
エコキュートを設置する場合、この給湯省エネ事業2024を申請することで、補助金を受け取れます。申請者の条件は、以下のとおりです。
住宅の所有者とは、家主となる方やその家族、もしくは賃借人などが該当します。
給湯省エネ事業2024で補助金を受け取るには、補助対象であるエコキュートを設置する必要があります。
補助対象のエコキュートとは、「省エネ基準達成率」が100%以上のエコキュートのこと。カタログなどに、緑色の「e」マークが書かれていれば、省エネ基準達成率100%のエコキュートであり、補助金の対象製品となります。
同じマークでオレンジ色の場合は、対象外製品となるため注意が必要です。
給湯省エネ事業2024で支給される補助金額は、基本的には8万円/台です。ただし、以下の要件に該当する場合、補助額は2〜5万円アップします。
要件(それぞれすべて満たすことが条件) | 補助額の加算額 | |
・インターネットに接続可能 ・天気予報・日射量に連動して昼間に沸き上げをシフトする機能を備えている | +2万円/台 | 両方を満たした場合は +5万円/台 |
・補助要件下限の機種より、5%以上CO2排出量が少ない ・以下のどちらか(A.B)に該当 A:2025年度の目標基準値に+0.2以上の性能値を持つ B:おひさまエコキュート | +4万円/台 |
さらに電気温水器を撤去する場合は5万円/台の加算、電気蓄熱暖房機の撤去は10万円/台の加算がされるため、最大で23万円の補助金を受け取ることができます。
給湯省エネ事業2024の申請期間は、2024年3月29日から予算上限に達するまでです。予算上限に達した場合、制度は終了となります。そのためエコキュートの導入を考えている方は、ホームページで申請状況を確認してください。
また、予算に達していない場合でも、2024年12月31日までには申請が必要です。
おひさまエコキュートとは、太陽光発電の余剰電力でお湯をつくるタイプのエコキュートのことです。この機種は、光熱費の削減ができるだけでなく、一般的なエコキュートと比較してもカーボンニュートラルや電気需要最適化にも貢献します。
そのためおひさまエコキュートの所有者は、給湯省エネ事業2024補助金要件の基準値を満たしていなくても、補助金を申請できます。
各都道府県で、省エネ家電の購入に関して補助金支援を行っています。
これらの補助金の財源はそれぞれの都道府県の予算でまかなわれているため、国が支援する補助金制度と併用可能なケースが大半です。
補助金額は都道府県によって異なります。たとえば、東京都ではエコキュートを導入する家庭に、合計1万2,000円分のゼロエミポイントを支給しています。また、「おひさまエコキュート」であれば、最大22万円の補助金を受け取れる制度も用意されています。
国の補助金支援制度は、基本的に販売店や設置する会社などが申請手続きを行いますが、都道府県の補助金は個人で申請が必要なケースもあります。エコキュートを購入する際は、住まいの省エネ家電支援制度や申請方法について、あらかじめ調べておくと安心です。
市町村単位で、エコキュートの補助金制度を設けていることもあります。たとえば新宿区では、エコキュート導入にあたって10万円の補助金が支給されます。
東京都新宿区:令和6年度 新宿区省エネルギー及び創エネルギー機器等補助制度のご案内(個人住宅・集合住宅・事業所)
国や都道府県との併用も可能ですが、その他の支援制度で得た補助額に応じて、上限額は減額されることもあるため注意が必要です。
エコキュートの補助金は、設置工事が完了して申請を終えてから、一般的に2〜3か月後に振り込まれます。
しかし申請が多い時期や地域によっては、半年近く待つことも少なくありません。申請に関する進捗状況や支給日の確認はできないため、申請を終えたら気長に振り込みを待ってみてください。
補助金を活用することで、エコキュートの設置費用を大きく抑えることができます。
業者によっては、補助金制度の知識や申請手続きのノウハウに乏しいところもあります。事前に補助金について問い合わせをして確認するか、ホームページで補助金対応について案内している業者を選ぶことで、購入後の申請手続きがスムーズになります。
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