タンクの高さや容量など、幅広いラインナップで、各ご家庭にぴったりのエコキュートが選べると人気の三菱製エコキュート。
日々の光熱費を抑えることができる便利でエコな給湯器ですが、ある日突然故障してしまったら…と思うと不安ですよね。

エコキュートは、定期的にメンテナンスを行うことで寿命を伸ばすことができます。
三菱のエコキュートは有料でメーカー点検を受けることも可能です。

この記事では、自分でできる三菱エコキュートのメンテナンス方法と貯湯タンクの水抜き掃除の仕方、エコキュートの寿命について解説いたします。

エコキュート

自分でできる三菱エコキュートのメンテナンス方法とは?

三菱製のエコキュートに限らず、メーカー推奨のメンテナンスを定期的に行うことで、エコキュートの寿命を伸ばすことができます。
給湯器の故障は、お湯がでなくなるため、お風呂に入れなくなったりと非常に不便です。
突然故障して困らないよう、定期的にメンテナンスを行い、良い状態を保ったまま使用できるようにしてください。

三菱エコキュートの取扱説明書をもとに、正しいメンテナンス方法を解説いたします。

逃し弁のメンテナンス・点検

逃し弁とは、エコキュートの貯湯タンク内の圧力を保つための部品です。
沸き上げ時など、膨張水や圧力を逃し、タンクが破損するのを防いでくれます。

逃し弁のメンテナンスは、逃し弁が正常に作動するかどうかと、水漏れが起きていないかの2つのポイントをチェックします。

通常、三菱製エコキュートの逃し弁は貯湯タンク上部にあります。操作窓を開けたら、水が漏れていないかを確認してください。
タンク下部の排水口からの水もれも確認します。
水漏れしていた場合、数回逃し弁を動かしてみると、詰まっていたゴミが取れて直ることもあります。

水漏れがなければ、逃し弁本体の点検を行って下さい。通常はレバーが下向きになっているので、手動で上向きにします。
そうすると、タンク内の排水口からお湯がでてくる音が聞こえるはずです。
音が聞こえたら、レバーを戻します。戻した時に水の音が聞こえなくなければOKです。

逃し弁のメンテナンスは年に2〜3回行うことが推奨されています。
冬はエコキュートが故障しやすい季節となるため、冬前には一度チェックしておくと安心です。

給水ストレーナの掃除

お湯の出が悪い時は給水ストレーナの掃除をしてみましょう。
気になった時にその都度行えば問題ありません。給水ストレーナは比較的小さな部品です。
給水配管についている部品で、小さなゴミなどをフィルターでキャッチする役割があります。

お湯の出が悪くなったら、下記手順に従って部品を外し、お手入れしてみてください。

  1. 1. まず、脚部カバーを外し、給水配管専用止水栓を閉めます。配管に対して垂直になるよう栓をうごかしてください。
  2. 2. 逃し弁のレバーを下から手前に持ち上げ、給水ストレーナを外します。給水ストレーナは十円玉などの硬貨で簡単に外すことが可能です。
  3. 3. 外した給水ストレーナを古い歯ブラシなどで洗います。細かい目に汚れが残らないよう、しっかりとすすぎ流してください。
  4. 4. 給水ストレーナを取り付けたら逃し弁を下にさげ、給水配管専用止水栓を開けてから、脚部カバーを元に戻します。

漏電遮断器のテスト

逃し弁のメンテナンスをする際など、年に2〜3回漏電遮断器のテストも行っておくと安心です。

貯湯タンク下部にある操作窓を開けると、漏電遮断器があります。
ON,OFFと書かれたレバーと、その下に「テスト」と書かれた小さなボタンがあるので、テストと書かれたボタンを押してください。

ボタンを押し、レバーがOFFになれば正常な状態です。レバーをONに戻してから操作窓をしめてください。

その他のメンテナンス・チェック

その他のメンテナンスとしては、ヒートポンプユニットの周辺にゴミや雑草がないかを確認したり、浴槽内のふろアダプターを清掃したりするなど、エコキュートの性能を最大限発揮できる環境を整えることが大切です。

また、家の外回りの掃除をする時など、年に2〜3回貯湯タンクやヒートポンプユニットの外側を乾拭きし、水漏れがないかなどをチェックするようにしてください。

貯湯タンクのメンテナンスは水抜き掃除で

長い間使っていると、貯湯タンク内の底に汚れがたまってきます。
年に2〜3回水抜き掃除をし、メンテナンスするようにしてください。

  1. 1. まず、脚部カバーを外し、給水配管専用止水栓を閉めます。配管に対して垂直になるよう栓をうごかしてください。
  2. 2. 逃し弁のレバーを下から手前に持ち上げます。
  3. 3. 下部の排水栓を開き、1〜2分排水します。排水栓の向きは薄型と角型で異なるため、お使いのタンクに書かれた説明をみてから動かして下さい。
  4. 4. 排水栓をしめ、給水配管専用止水栓を開けます。水が流れる音が聞こえたら、逃し弁を下にさげ、脚部カバーを元に戻します

タンク内の水を全て抜く必要はありません。全てのメンテナンスを同時に行った場合でも約10分程度で終わります。定期的にメンテナンスしておくと安心です。

三菱のエコキュートは有料点検を依頼できる

三菱製のエコキュートは有料で(16,500円〜)メーカー点検を依頼することができます。
据付状態や配管状態の確認、部品交換のほか、先ほどご紹介したメンテナンスをしてもらうことも可能です。

取扱説明書によると、3年に一度の有料点検を推奨しています。
さらに、使用開始から10年経過したら毎年の点検が推奨されています。

点検時に部品の劣化などが見つかった場合、有料で交換修理してもらうことも可能です。

エコキュートの寿命はどのくらい?

エコキュートの寿命はおよそ10年程度と言われています。
使用開始から10年経過すると、部品の経年劣化による故障が起こりやすく、壊れたパーツを交換修理しても、いずれ他のパーツも交換が必要です。
修理で対処しても結果的にコスパが悪くなってしまうため、10年経過した頃からは修理よりも交換をオススメしています。

定期的にメンテナンスを行うことで、部品の劣化をある程度防ぐことができます。
また、故障の兆候も見つけやすいため、交換時期を見極めやすくなるのも大きな利点です。

日々のメンテナンスを丁寧に行うことが、エコキュートの寿命を伸ばすことにつながります。
また、取扱説明書をよく読み、メーカー推奨の入浴剤や洗浄剤を利用してみるのもオススメです。

三菱エコキュートの「キラリユキープ」寿命は約15年

キラリユキープとは、UV-LEDユニットでお風呂のお湯を除菌してくれる三菱エコキュートの人気機能です。
取扱説明書によると、1日15時間使用した場合、約15年でLEDユニットが点灯しなくなるため、交換が必要になります。

エラーコード『P60』が表示された場合、ユニット交換するかキラリユキープモードを切ることで、通常通り使用し続けることができます。

まとめ

三菱エコキュートのメンテナンス方法について解説いたしました。

使用開始から10年が経過したら、交換を視野にいれることをオススメします。
高圧タイプやバブルおそうじ機能、スマホ連携機能付きの製品も登場しています。

エコキュートの交換では、条件を満たせば最大13万円の補助金を利用できます。
予算枠が埋まり次第終了となってしまうため、交換を考えている方は、早めの申請を検討してみてはいかがでしょうか?

補助金詳細については、下記も参考にしてください。

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