エアコンの専用コンセントが必要な理由とは?形状一覧や設置工事の費用相場
2024/05/28
2024/05/28
エアコンを取り付ける際には、専用コンセントが必要です。しかしご自宅にエアコンの専用コンセントがなかったり、購入したエアコンのプラグの形状が専用コンセントと異なり使用できなかったり……といったこともあるかと思います。
エアコンは専用コンセントを使用しないと、事故や故障のリスクが増します。
この記事では、エアコンの専用コンセントが必要な理由や、専用コンセントを増設した場合の費用などをご紹介します。
専用コンセントを使用する際の注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
エアコン専用コンセントとは、ブレーカーの電気回路がエアコンにのみ繋がっているコンセントのことを言います。エアコンを設置する際、このエアコン専用コンセントが必要です。
専用コンセントを使用しないと、他の機器と同じ電気回路を使用することになります。その結果、電気容量の規定を超え、エアコンを使用するたびにブレーカーが落ちてしまうこともあります。
また、家電用のコンセントに取り付けた結果、火災・事故などが発生するケースも少なくありません。各家電メーカーも注意喚起をしており、専用コンセントでの設置工事を工事会社に指示しているほどです。経済省からも同等の呼びかけがされています。
エアコンの専用コンセントがない場合は、取り付け工事が必要になるため、専門の会社に依頼をしてください。
普通のコンセントにエアコンのプラグをさすことはできませんが、エアコン専用コンセントにその他の家電のプラグを差すことは可能です。
ただし同じ電圧の製品であることが条件になります。エアコン用コンセントにエアコン以外の家電品を使用する方は、次にご紹介するエアコンの専用コンセントの形状から、ご自宅のエアコン専用コンセントの電圧を確認しておくと安心です。
エアコン専用コンセントは、天井に近い位置に設置されています。また、コンセントの差し込み口が、一般的なコンセントと異なります。
100V15Aのエアコンを使用する場合のみ、エアコン以外の家電と同じコンセントを使っても問題ありません。6畳用エアコンなどパワーが少ないタイプが、100V15Aの製品に該当します。
それ以上の電圧のエアコンは、コンセントの形状がそれぞれ異なるため注意が必要です。エアコンを新規で購入・交換する予定の方は、自宅のコンセント形状に合ったエアコンを選んでください。
エアコンの専用コンセントがない場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか。
エアコンの専用コンセントがない場合は、増設工事が必要です。エアコンの取り付け自体は無資格でもできますが、電源の増設工事は専門の資格「電気工事士」が必要になります。
資格を保持している、信頼できる業者に依頼してください。
分電盤の空きがある場合は2万円前後で増設工事が可能です。
分電盤の空きを利用してコンセントを増設する場合、分電盤からコンセントまで、直接ケーブルを繋がなくてはなりません。その際、ケーブルを通すために壁やドアなどに穴を開ける必要があります。賃貸の場合は、自分で増設工事の依頼をせずに、建物のオーナーや管理会社などに相談をしてみてください。
加えて、200V15A用のコンセントに200V20A用のエアコンのプラグを差し込みたい場合は、コンセントの形状が違うだけのため、コンセントの交換工事をすれば問題ありません。コンセントの交換工事は、数千円ほどが費用相場です。
エアコン専用コンセントを使用する際は、次の点に注意が必要です。
それぞれの内容を、解説します。
エアコンを新規で購入する場合は、必ずエアコンのコンセントの形状を確認してください。自宅のエアコン専用コンセントの形状と購入するエアコンのプラグの形状が違うと、プラグを差し込むことができず、せっかく購入したエアコンを使えません。
コンセントの変換工事が必要になり余計な出費となるため、コンセントの形状と合うエアコンを購入してください。
エアコンの設置位置によっては、エアコンのコードがコンセントに届かないこともあります。その際に延長コードは使用しないでください。
一般的な延長コードはエアコンの強い電流に耐えられず、発火の危険性が伴います。エアコン専用の延長コードも販売されていますが、長期間の利用に耐えられる保証はありません。
コンセントにコードが届かない場合は、エアコンかコンセントの位置を移動する工事をしたほうが安心です。
エアコンを長期間使用しない場合、エアコンのコンセントを抜いても問題ありません。ただし、差し込みをした後にすぐに電源を入れるのは避けたほうが安心です。その理由は、エアコンの機器の1つである、コンプレッサーにあります。
コンプレッサーの稼動には潤滑油が必要です。エアコンの電源を切っている間、潤滑油の温度が下がり、粘度が低くなっています。
低温で粘度が低い状態の潤滑油でコンプレッサーが動くことは、エアコンにとって大きな負担です。故障のリスクが高まるため、エアコンのコンセントを挿した後は、30秒ほど待ってから電源を入れてください。
エアコンを使用するには専用のコンセントが必要です。一般的な家電で使うコンセントにエアコンのプラグを差し込むと、火災や故障などのリスクが発生します。
エアコンを新規で取り付ける予定の方、もしくは交換を検討している方は、ご自宅のエアコン専用コンセントの形状に合ったエアコンを購入してください。
安全にエアコンを使用し、快適な住まいを実現しましょう。
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